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【新浦安の書店】本屋さんが示すバロメータ

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 「活字離れ」と言われ久しいですが、又吉さんの芥川賞受賞作「火花」の大ヒットや、「半沢直樹」、「民王」、「下町ロケット」と次つぎとテレビドラマ化される池井戸潤さんの作品など、このところ「出版業界の逆襲」とも言える「活字本」復活の動きが出始めています。
 かつて「民度は町の本屋を見ればわかる」なんて言われた書店。ただ、Amazonなどのネット書店の出現以来、リアル店舗の書店は減り続けているのが現状です。もちろん、平成の時代になってから本格的な街の大規模化が図られた新浦安は、東西線浦安駅周辺の元町地区のような伝統的な商店街はなく、昔懐かしい中小規模の書店はほとんどありません。ただ、本屋さんがどういう形で店を構えることができるのかは、その街の住民性をあらわしていると思います。今回は、新浦安の本屋事情です。

 5年ほど前まで、新浦安には2つの大きな書店がわずかな距離の間で争い合っていました。ひとつは、現在も駅の改札向かいにあるアトレ内の「有隣堂」。新浦安を代表する書店で、一般書籍、月刊誌、週刊誌、子供向け書籍、受験・資格向け書籍と豊富なラインナップがあり、新浦安最大の書店です。何よりも、改札を出てすぐにある駅ビル内のアトレにあり、その入り口すぐに象徴的な店舗として有隣堂はあります。
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 もうひとつは、MONA新浦安の別棟2階にあった三省堂書店。こちらも大きな店舗で20年以上営業していましたが、2011年1月に閉店し、現在は100円ショップになっています。当時の新浦安は、この2店舗が役割分担をし、有隣堂がより専門的書籍を、旅や週・月刊紙、一般書籍と文具を三省堂が担っていました。それ以後、一時的に駅前で文具の購入場所が限られ、取り扱い商品も減りましたが、徐々にアトレの「有隣堂」が文具の品ぞろえを改善して、現在に至っています。

 一方で、大型書店が一つになった新浦安駅前に新たな書店もできました。ショッパーズの3階にできたブックストア・アシーネです。ダイエーでの買い物ついでに寄れる気軽さと、子供向け、中高校生向けの商品を中心に有隣堂より小さいながらも頑張っています。
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 この他にも、ショッパーズの2階にはブックオフがあり、また新浦安駅からシンボルロードを海側に1キロメートルのところにあるイトーヨーカドー新浦安店の3階にも中規模の書籍売り場があります。
 新浦安を中心とした浦安市の新町エリアは新しい街です。京葉線が東京駅から蘇我まで開通して25年ですので、駅を中心に出来上がった街です。人口も浦安市16万4000人の3割程度です。そのような街で駅前の象徴的な店舗が大規模な書店である点、そして駅周辺に他にも複数の中規模書店があることは、街やそこに住む住民の趣向性を十分に示していると思います。
 今回は書店事情でしたが、余談として市内には市役所そばに中央図書館があり、各公民館に分館もあります。いつも大勢の市民や子供たちが集まっています。書店とともに新浦安の住民を知るうえで役に立つと思います。書店とともに、一度足を運んでみてはどうですか?

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